廃墟 炭鉱の島・池島が重宝した浄水装置

2015年の観光業界で話題となったキーワード、それは廃墟。その代表格が2015年7月5日に世界文化遺産登録された長崎県の端島。通称・軍艦島。かつて、海底炭鉱の一大拠点として栄華を極めた街が廃墟となり、虚無感、哀愁が漂う非日常に魅了される人が続出。大ブームとなり、軍艦島の上陸ツアーに予約が殺到している。

しかし、同じ長崎県に軍艦島とはまた違う魅力で人々を魅了する廃墟がある。それが池島。一周4kmの小さな離島は九州最後の炭鉱として知られている。日本が高度経済成長期に突入する昭和27年(1952年)、良質な石炭がとれる池島にはコンクリートアパート群や商業施設が次々と建設され、急速に発展。2001年に炭鉱は閉山したが、現在でも日本で唯一の見学ツアーがあり、リアルな石炭産業の現場を体験出来る。

それに加えて、池島の廃墟が特徴的なのは、この島に今なお人が暮らしているという事。島の人に話を聞くと、一番人口が多い時は8000人位いて、現在は160人位にまで減少し、猫が増え続けて、猫が推定300匹位存在し、人間の数を上回っている。

2001年の炭鉱閉山から14年。現在は160名程の島民がこの廃墟と共に生活している。

ではここで、そんな池島に関する問題。

実はこの池島で日本初のある機械が使われていたが、その機械が世界の人美を救っている。かつては池島の暮らしを支えたある機械。その機械が今でも世界各地で人々を救っているのである。

最盛期、この小さな島に暮らしていたのは約8000人。ところが人口が急速に増えるにしたがって、早急に対応しなければいけない問題が発生してくる。それが水不足。

人一日に使う水は約300リットルと言われ、島全体で8000人分だとすると、毎日2400トンもの水が必要となるが、当時は水船と呼ばれる船で、本土から毎日生活水を運んでいた。しかし、1回で300トンしか運べない水船では何度も往復しなければならなかった。

そんな池島に画期的な装置が導入された。それが『多段フラッシュ型海水淡水化装置』。これは海水に熱を加え、蒸発させた蒸気を作る。そしてこの蒸気を集め、真水を生成するのである。

画期的な装置とは炭鉱で発生する熱を利用して、海水を蒸発させた真水を作るものだった。この浄水装置を導入した結果、一日2400トンの水が必要な池島に2650トンもの生活用水を供給する事が出来た。

その後、この浄水装置は水不足に悩む中東をはじめとした燃料産出国で採用された。これらの国々は主に火力発電で電気をまかなっていて、発電時に発生した水蒸気で電気を作っている。

石炭によって火力発電を行っていた池島同様、火力発電所の隣に同時建設する事でコスト削減され、エコなシステムだとして世界各国から注目された。

軍艦島の水確保の驚きの方法

世界遺産に登録された軍艦島がかつて生活用水を確保した方法がある。軍艦島はなんと一気に本土から海底水道を引っ張ってきたのである。

「年寄りの冷や水」の水はどこの水?

「年寄りの冷や水」の水はどこの水かと言えば江戸時代の水を売り歩く行商の水である。その水は隅田川の真ん中の水を汲んできた。とはいえ川の水なので、年寄りが飲んだら腹を下す。そこでこの言葉が生まれたのである。

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