オーガニックコットンと普通のコットン質は同じ

先入観や思い込みがきっかけで起こったこんな出来事をご存じだろうか。

2000年に第43回グラミー賞を受賞した世界的バイオリニストであるショシュア・ベルがある日、アメリカ・ワシントンの地下鉄構内でストリートミュージシャンに扮し、腕前を披露した。すると、誰も演奏に耳を傾けようとしない。しかも弾いているバイオリンはかの有名なストラディバリウス、お値段は推定4億1000万円。45分間の演奏中、目もくれずに通り過ぎたのは1000人以上。1分以上立ち止まって聴いたのはたったの7人だった。

この3日前のコンサートは2000人以上の超満員。そのチケット代は100ドル(11,900円相当)を超すものもあったのだが、地下鉄演奏で稼いだお金はわずか52ドル(6,200円相当)だった。

ではここで出題。先入観で勘違いしがちな日用品の意外な事実。

タオルやシャツ、靴下など、日用品や衣服の素材として人気のオーガニックコットンそのイメージは「肌によさそう。」「身体によい。」「着心地が良い。」など上質なものが多く、その値段は普通のコットンの倍以上する事さえある。

しかし、オーガニックコットンと普通のコットンの質は変わらない。オーガニックコットンと普通のコットン、質は変わらないのに何故あえて分けられているのか、同じ質なのになぜ倍以上も値段が違うのだろうか。

『オーガニック』は本来『有機的』という意味だが、『無農薬』というイメージもある。が、しかし、日本オーガニック・コットン協会の理事長に話を聞くと、オーガニックコットンと普通の綿花というのはそれぞれ検査をしても残留農薬の差はほとんどでないという。普通のコットンの場合は農薬を使うが、それは時間が経つとほとんど分解してしまって、最後に綿花には残っているという事はまずない。

普通に栽培されたコットンも製品に残る農薬はとても少なく、科学的なテストで比較してもオーガニックコットンとの判別はjほぼ不可能なのである。

普通のコットンであっても農薬は残っていないのであれば、何故オーガニックコットンを作っているのだろうか。

その理由はオーガニックコットンというのは品質を良くする為に作っているのではなく、環境に良いのが大きな違いになるからである。オーガニックコットンを栽培する目的は品質ではなく、土地を大切にする事。いわば地球の環境保全の為に作られている。

つまり、農薬や化学肥料を使用する普通のコットン栽培では地下水の汚染、土の中の微生物の消滅が起こり、土がやせ細ってしまう。一方オーガニックコットンの場合は普通の綿花と違って農薬や肥料をなるべく使わない栽培方法なので、それは土壌にも良く、環境にも良く、綿作農家の方々の健康にも良いのである。

という事でオーガニックコットンは着心地が良い、肌に良いというのは大きな誤解で本来は環境に配慮した栽培方法を意味しているのである。

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