陸上競技「m(メートル)」と「km(キロメートル)」を使い分ける理由

つい先日幕を閉じた世界陸上2015。世界のトップアスリート達が人類の限界に挑戦する熱き戦いに魅了された人も多いはず。

それではここで陸上競技に関する問題。

陸上競技には様々な種目があるが、100m走の様なm(メートル)で表す競技、マラソンの様なkm(キロメートル)で表す競技。違う単位を使って距離を表しているが、mで表す競技とkmで表す競技はわざわざ分けている。

この「m」表記と「km」表記、何が違うかと言えばトラック競技とロード競技の違いがある。陸上競技場内のトラックを何周もする競技、あるいは実際に道路を使って競うモノに分かれていて、トラック競技は基本的に全て「m」で表示されている。一方でマラソンなどのロード競技は「km」で表示されている。

トラック競技とロード競技ではもう1つ違いがある。

距離を測る時に完璧に10kmにするのは技術的に難しい。どうしても誤差が出てしまう。その誤差もトラック競技の方は非常に厳しくて、10000分の1までしか認められない。

一方でロード競技はマラソンなんかの42.195㎞の10000分の1とかになると実質不可能なので、1000分の1と緩和されている。

なので「m」表示の競技ならそこまで厳密にやっていて、「km」だったら多少誤差は緩めという意味合いも含んでいる。

例えば同じ競技でも10000m走と10km走があったとすると、どこの場所でもほぼ同じ条件で争われるトラック競技の10000m走で許されている誤差は+1mまで。場所によって環境が異なるロード競技の10km走では+10mまで距離の誤差が認められている。

ちなみにマイナスの誤差は記録に不公平が生じる為、認められていない。

新記録と最高記録も使い分けている

世界新記録と世界最高記録という表現も使い分けられている。

同じ条件でどこでもやれる様なものか否かが使い分けるポイント。

例えば100m走であれば日本でやってもアメリカでやっても多少の環境の違いがあってもほぼ条件は一緒。

一方でマラソンはロード競技なのでコースによって記録が出易い所や出にくい所がある。

なので、ほぼ同じ条件でやれるものは世界新記録と表記し、それに対し条件がだいぶ変わってしまうものは世界最高記録と使い分けをしている。

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