水中基礎工事を10倍効率化する方法 水中で動くショベルカー

2015-08-25_013745

2015年1月に誕生した新たな絶景がこちら。澄み切った青い海に真っ直ぐ伸びる道。赤道直下の楽園を思い浮かべるこの絶景。こんな絶景が日本にあった。

これは沖縄県にある宮古島と伊良部島を結ぶ、2015年1月に完成した伊良部大橋。10年かけて作られ、総事業費は約400億円。全長は約3.54kmと無料で渡れる橋として国内最長を誇る。

そんな新しく出来た絶景に関する出題。

このような大きな橋を作る際、重要なのが、橋げたの土台を作る基礎工事。こちらの基礎工事、一般には船から吊るされた岩を数名の潜水士がなんと1つ1つ手作業で積み上げて作る。その為、かなりの期間が必要だった。

しかし、最近の海中基礎工事には時間短縮出来る豪快な方法がある。

それは、羽田空港の新滑走路に使われており、その豪快な方法によって、基礎工事にかかる時間が10倍近く早くなった。

水中での基礎工事が約10倍早くなった豪快な方法とは陸上用の機械を水中で使うという、本当に豪快な方法である。

現在、沖縄県・宮古島から2kmの所にある防波堤を作る作業用にその豪快な方法が使われている。なんとそれは海の中にあるという。

作業場は水深20mの海底。沈んできたのはショベルカー。ショベルカーと言えば、重い岩を軽々運ぶ、工事には欠かせない重機だが、あくまで陸上専用。このショベルカーが軽々と岩を掴み、陸上と変わらない動き。

つまり、時間短縮の秘密は水中でショベルカーを使うからである。

この重機。その名も水中バックホウ。ちなみに扱うには潜水士の免許と、ショベルカーを扱う免許が必要。水中で人が動かす事の出来ない岩もいとも簡単に運ぶ事が出来るハイテク重機。

しかし、本来陸上で使うはずのショベルカーがなぜ水中でも動くのだろうか。動力を船の上の発電機から取る事で、大きな重機を水中でも動かせるのが理由。重さ2トン以上の岩も楽々運べ、作業効率も約10倍にアップ。

更に、それだけでなく、普通のショベルカーにはない様々な工夫がある。

まずはショベルの部分。よく見ると網状になっていて、こうする事で水の抵抗を少なくし、作業効率を上げているのである。

更に、運転席の横に取り付けられた大型プロペラ。これは作業中海が濁り、視界が悪くならない様に水の流れを作り、視界をよくする働きがある。

陸上のショベルカーが約1500万円するのに対し、その値段は1億円と6倍以上の値段。しかし、作業の機械化により、大幅な人件費削減が出来るとあって、日本全国の海中基礎工事に利用されている。

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