フィナンシェは金融業・金融マンの為に考案された焼き菓子

今流行っているスイーツのこんなキーワードを知っているだろうか。それは『ベイクショップ』。その火付け役ともいるのが東京・目黒区の『自由が丘ベイクショップ』。

そもそもベイクショップとはスコーンやマフィンなどのベイク、焼き菓子の専門店の事。焼き菓子は保存が効く為、冷蔵ケースは不要。その為、店内はガラスのショーケースや瓶詰めなど、オシャレに売られているのも女性に人気の秘訣。

そして、変わった名称が多いのも焼き菓子の特徴。例えば『チューイピーカンナッツバー』。キャラメルの生地にピーカンナッツとクルミを混ぜたアメリカ生まれの焼き菓子。『デーツ』はパイ生地の中に甘いなつめやしの実を入れたドバイの伝統的な焼き菓子。更にレモン味のケーキにはある由来にもとづいたオシャレな名前が付いている。それが『ウィークエンド』。週末に大切な人や恋人と食べる様になった事から名付けられた。

そして、今回出題するのはSPEEDのHIRO

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コンビニなどでも目にするこのお菓子はもともとある職業の人達の為だけに作られた焼き菓子である。

このお菓子の正式名称はフィナンシェ。ポイントは何かに似ている形とスーツにポロポロこぼれない様に考案されたレシピである。

パティシエに詳しく話を聞くと、一見見るとフィナンシェは金の延べ棒(金塊)みたいになっている。フィナンシェはフランス語で、英語言えばファイナンス。金融業を意味する。つまり金融業の方々の為に考案されたお菓子である。

そして金塊の形にしたのは金融マンの縁起を担ぐ為。更にその作り方には忙しい金融マンを気遣った切実な想いが隠されている。

そもそもフィナンシェが生まれたのは19世紀のフランス・パリ。金融街のサンドニ通りだった。当時、この街で焼き菓子は手軽に小腹を満たせるものとして忙しい金融マン達に大人気。

しかし、金融街でベイクショップを営んでいた菓子職人のラヌはある事がずっと気掛かりだった。金融マン達が焼き菓子を食べる時に必ずしてしまうのが食べこぼし。当時の焼き菓子はパウンドケーキやクッキーなど食べたら口からポロポロとこぼれてしまうものばかり。

そこで重視したのは金融マンがこぼさずに食べられるスタイリッシュな焼き菓子だった。食べながらでも生地がポロポロこぼれない様に油分を多く含んだアーモンドの粉末やバターを沢山入れ、更につなぎに使う卵は全卵ではなくつながり易い卵白だけを使用した。

こうして誕生したのが忙しい金融マンが仕事の合間でも食べこぼしなく、口に出来る焼き菓子フィナンシェだったのである。

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